高巻いていた土壁が足元から崩れた。身体が一瞬の無重力に晒されたあと、成す術なく滑り落ちた。5mほど下の沢に足から着地、咄嗟に右腕を挙げて頭を覆うと、落石が降り注ぎ、そのうちの一つがゴン!と大きな音を立てて腕に当たった。見事に盾になった腕には…
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